
幼少期の教育に、図鑑が有効であることはけっこう知られています。しかし、うちは図鑑を与えていないけど、どう使えば良いの?とか、図鑑は本棚にしまいっぱなし・・・、といったケースが多いようです。また、図鑑じゃなくても、うちの子は絵本が好きだから大丈夫です・・・という意見もあります。
実は、図鑑は絵本では補えない明確なパワーを持っています。はまれば、1冊の図鑑だけで、子供は知的好奇心をぐんぐん伸ばし、数字、カタカナ、地理 等の能力を短期間に急成長させます。
本記事では、私の息子が4歳の春に図鑑デビューし、どのようなプロセスで、現在のような鳥好きに育ってきたのか、そして何を得てきたのかを紹介させていただきます。以下の順に説明します。
- 息子が、いかに鳥好きになったか
- 鳥の図鑑を選んだ理由
- 図鑑を通して息子が成長してきたこと
「図鑑」で好奇心をぐんぐん伸ばす方法は、以下の記事も参考にして下さい 。
東大の9割が読んでいた「図鑑」。子育てで好奇心を伸ばす2つの秘訣
5歳の息子が鳥の「とりこ」になった図鑑の活用術
私が息子に図鑑を与えたきっかけは、子育てについて調べていた際に、上述の記事でも紹介している、 脳医学者の瀧靖之先生が推奨する図鑑を活用した知的好奇心を伸ばす方法を知ったからです。私も実践し、息子の知的好奇心を高めたいと思いました。
息子が、いかに鳥好きになったか
2020年1月現在、5歳の息子は、自他ともに認める鳥好きです。近所の川に行けば、「あっ、シラサギ!セキレイもいる。セグロ・・・ちがう、ハクセキレイや。」と嬉しそうに語ります。また、鳥が鳴けば、「今のはハシブトガラスや、ヒヨドリや」と声で判別します。3冊ある鳥の図鑑は1年たたないうちにボロボロに読み込まれ、最近は山や公園に鳥の羽根を探しに行って、ノートにまとめるのにはまっています。妻は全く鳥に興味がなく、もっと他のことに興味を持てばいいのに・・・といいますが、私は息子の教育のためだと思い、一緒に鳥を勉強してきました。
鳥の図鑑を選んだ理由

図鑑の中で、鳥を選んだ理由は、もともと息子は恐竜好きだったのですが、恐竜は絶滅していて身近ではなかった。逆に、近所に川や公園があり、鳥が身近にたくさんいました。 図鑑のバーチャルな世界とリアルな世界の繋がりが子供の知的好奇心を引き出すらしいので、鳥に興味を持ってくれると教育によいと思い、試験的に鳥の図鑑を与えました。 確か、昨年の春で、 息子は4歳でした。
図鑑には種類がたくさんありますが、最初に選んだのは、子供向けのDVDがついているMOVEシリーズで、これが本当に正解だったと考えています。
DVDは私も一緒に見ました。息子は鳥の狩りのシーンと求愛行動が大変気に入ったようで、何度もマネしてはしゃいでいました。もっと興味を持つように、 恐竜が進化して鳥になったんだよ、とか、狩りのかっこいいシーンでは「すごいなー。かっこいいなー。」と大げさなリアクションをして盛り上げました。DVDの後は、最速の時速300kmで飛んでたハヤブサを図鑑で探してみよう、とか、近所にいる鳥を探してみよう、と図鑑に触れさせました。それ以降、毎日のように図鑑やDVDを一緒に見たいと言ってくるようになりました。
図鑑を通して息子が成長してきたこと
図鑑デビューした当時は、息子はカタカナが読めない、数字も弱い、鳥の名前もほとんど知らない、という状態でした。目的の鳥を見つけるには、目次の数字(3桁)とカタカナを理解する必要があり、幼児には簡単ではありません。
息子はとにかく鳥に興味を持ったので、私がいない時も、図鑑を見て、気に入った鳥の名前を声に出して読んでいました。 平日の夜はお風呂で鳥クイズを出し、 ジェスチャーや鳴き声で何の鳥かを当てさせたり、寝る前に図鑑で鳥を何回も検索させたりしました。カタカナが読めたり、数字で図鑑の検索ができたときは、とにかく褒めまくりました。休みの日は公園や動物園、 鳥のテーマパーク「花鳥園」 に鳥を見に行くことが増えました。
気づけば、カタカナの読み書きは完璧になり、図鑑の検索も正確で早くなりました。3桁の数字をすらすら読みます。図鑑の鳥もほとんど名前と姿が合致しています。さらに、「ヘビクイワシのキックが見たいからアフリカに行きたい」「モモイロペリカンはオーストラリア、ロードランナーはアメリカ、タンチョウヅルが北海道」のように、世界や日本地理にも詳しくなりました。世界は広く、地域によって異なる鳥が分布しているという概念を理解しているのです。1年もたっていないから驚きです。図鑑は、単に鳥の名前や種類を覚えるためのものではないと実感しました。
いかがだったでしょうか。本記事では、5歳の息子が鳥の「とりこ」になった図鑑の活用術について紹介させていただきました。子供というのは、はまれば驚異的な早さで成長します。本人にとってこれは勉強ではなく遊びの延長なのです。これは塾などの勉強では到達できない境地だと思います。東大生の9割が図鑑を活用していた理由がわかる気がしますね。親は、子が興味を持つものを考え、知的好奇心を育てるきっかけを与える。大切なのは、図鑑を与えて放置ではだめで、親も一緒に楽しみ、褒め続けてやるのがポイントだと思います。 是非、皆様も図鑑を活用してみてください。