最終更新日:2020/08/01
投稿日:2020/07/28
子供の将来を考え、してやりたいことはたくさんあるけれど、仕事に家事に忙しすぎてそんな時間ないんですけど!
数々の統計で、子育ての悩みとして上位に来るのが「時間がない」関係の悩みです。一般論として、家事を頑張りすぎないようにしましょう!とか、家事の基準をさげましょう!という提案が多いと思いますが、それができないから悩んでるんだよ!というのが本音ではないでしょうか。「あきみの式」では、実際に我が家で試し、うまく行っている方法を紹介させて頂きます。
ママに集中する家事
総務省「社会生活基本調査」において、「6歳未満の子どもをもつ夫婦の育児・家事関連時間」は2011年に夫が1時間7分/日、対する妻は7時間41分/日とおよそ7倍。2016年では男性の家事、育児時間は増加傾向にあるものの、女性の家事、育児負担は依然として高い数値。また、この調査の国際比較を見ると、日本の男性の育児、家事は先進国の中で最低水準で、諸外国の男性の1/3~1/2しかしていないそうです。
まず、パパの協力を要請しましょう。なかなか動いてくれない場合が多いと思いますが、周囲のママ友の夫の事例などを出すことで改善されるケースがあります。また、食器洗浄機や掃除機のルンバのような機械で自動化できる部分は検討して下さい。
機械も試した!周りに要請もした!けど無理!パパでは話にならない。母親等の協力も期待できない。ワンオペのような状況の場合、協力を要請する相手は本当にいませんか?
います!子供です。
子供に家事をさせるのは決して悪いことではない
子供に家事させるなんて、どうなの?とか、子供のお手伝いは邪魔で余計負担が増える、といった声が聞こえてきそうですが、これは古い日本人的な発想で、日本の風土、親の思い込み、といったものが邪魔していると考えています。
子供には楽をさせてあげたい、家事は親がやるもの、こういう考えは昔ながらの日本に染み付いた考えで、そのような考えの両親のもとで育っている場合、考えを切り替えることは容易ではありません。昔の家庭でも大家族の長男、長女は料理したり手伝いをしていました。これは親が面倒を見る子供が多く、忙しいからです。また、昔は共働き等なく、父親が働いて母親が家事をするという明確な役割分担がされていました。現代は環境が変わっているにもかかわらず、この固定観念だけに振り回されるのはナンセンスですし、こんな考えが定着しているから日本の男性の育児、家事は先進国で最低水準のままで、ママは大忙しなのです。思い切ってこんな考えは捨てましょう。
子供のお手伝いは邪魔で余計負担が増える!という意見については、当然、最初はたいして戦力になりません。しかし、戦力にすべく何度も継続し習慣にすれば上手になってきます。例えば赤ちゃんは歩けませんが、幼児になって驚くほど上手に歩いたり走ったりしていますよね。赤ちゃんの時は何も話せませんでしたが、幼児になって達者に口答えするようになってきます。上手にお箸を使うようにもなっていますね?これは、日々、歩いたり話したり食事したりを繰り返してきたから、当たり前にできるようになっているのであり、家事でも全く同じことが言えます。家事ができないのはさせていないからです。危ないからと言って包丁を持たせないのではなく、怪我しないように料理することを教えるのです。
子供に家事をさせる方法
子供にさせる家事をピックアップし、後は徹底的に教育し、継続してください。無理矢理やらせるのではなく、素直にやってくれると嬉しいという気持ちを伝えつつ、最初は一緒にやろうか?のように一緒にやる習慣をつけます。初めは大変ですが、近い将来、有意義な時間が何倍にもなってかえってきます。洗濯物をたたむといった容易な家事であれば1、2歳でできますし、料理の一部や洗濯物を干すといった家事は3、4歳でできるようになります。子供がやった家事にはケチをつけず、前回からの成長を誉めてあげてください。また、戦力として信頼することが大切です。そして、家事は親がするものという固定観念を子供が持つ前に、当たり前のようにその家事を子供の家事として分担してしまいます。幼少期に着手すれば定着しやすいです。
子供に家事をさせる驚くべきメリット
子供に家事をさせると、不思議なことに、これ自体が育児になるのです。子供が家事をしている間、面倒を見る必要はなく、別の家事ができます。子供はあらゆることから学んで成長していきます。また、家事は親が直接指導するので、他人任せの習い事と違って親子のコミュニケーションが深まり、細かな軌道修正も可能です。子供ができる家事が増えると、親に時間的余裕が増え、子供も役に立っている、という自立心を育むことが出来ます。
この自立心こそが、AI社会を乗り切る土台になります。
我が家では土日の料理、後片付けを父と息子でやり、ママを料理、後片付けから解放します。料理であれば、ご飯を炊く、肉と野菜を炒める、野菜を切る、息子は5歳でマスターしました。買い物でも、息子が食材の置き場や価格相場を熟知しており、会計、袋詰めまでやってくれます。包丁で指を怪我することもありましたが、これは誰もが通る道、今は安心して任せられます。食器洗浄機を使いますが、入らない鍋等は息子が洗ってくれます。
親がやると家事は負担と捉えがちですが、子供がやるとプラスしかない立派な教育カリキュラムに変貌するのです。